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2005/05/01

公会堂で久しぶりのコンチェルト~アランフェス協奏曲

 区民響は創立して1年の準備期間を経た後、定期的な演奏会を年2回行ってきているが、1999年1月の第23回より、みなとみらいホールと港北公会堂を交互に利用している。

「区民のための」オーケストラを標榜するのならば、本来、港北区内の施設で演奏会を開催するのが筋ではあるが、ご存知のように公会堂は手狭であり、我々規模のオーケストラはステージに全員が載ることが出来ない。そこで客席の一部を撤去して演奏する例のスタイルを20年近く続けている。とは言え、大きなホールで演奏したい・聴きたいという欲求は次第に高まり、関係各位の努力の甲斐あって、前述の如くみなとみらいホールでの定期的な演奏会が実現したわけである。

 定期演奏会の選曲にあたっては、勿論ホールの特性を考慮している。大きなホールではブルックナーのような大編成の曲、小さなホールではモーツァルトのようなこぢんまりとした曲を披露するということである。しかしこのような大原則をもってしても、公会堂で演奏する機会から漏れてしまったジャンルがあった。コンチェルトである。

 公会堂では上述したように客席フロアで演奏する関係上、ピアノコンチェルトはピアノ移動のためのコストの関係上困難なのだが、ピアノを除けばこのような問題はない。にも関わらず、公会堂でのコンチェルトの記録は、1997年の趙 静氏によるハイドンのチェロ協奏曲以来、長らく途絶えてしまっていた。

 1999年以降、定期演奏会でコンチェルトを扱ったのは3回。ピアノが2回、ヴァイオリンが1回で、いずれもみなとみらいホールでの演奏会であった。勿論コンチェルトも大きなホールで演奏したいし、聴きたいものではあるが、「区民のため」のオーケストラであることを考えるのならば、より地元に密着したホールでコンチェルトを聴いていただく機会を提供するのは区民響の使命でもあるとも考える。

私事で恐縮だが、私には大正元年生まれの祖母がおり、日吉に在住しているが、さすがに90を超える高齢では、みなとみらいホールは近いとは言え、やはり敷居が高くなってしまう。このような高齢ではないにしても、近所のホールでオーケストラ、特にコンチェルトを楽しみたいという方は区民響ファンの中にもいらっしゃるのではないかと思う。

 そこで来る5月22日の第36回定期演奏会では、久しぶりに公会堂でコンチェルトを取り上げる。スペイン出身のロドリーゴが作曲したアランフェス協奏曲である。この曲はコンチェルトの中でも極めて珍しいギターの協奏曲である。あまりアマチュアオケでは取り上げられない曲だが、2楽章の郷愁を誘う美しいメロディーが非常に有名であり、ご存知の方も多いことだろう。

 ギターという楽器はデリケートで音量に乏しいため、オーケストラと協奏させようという試みは古典期の数少ない例外を除いて従来行われていなかったが、それを見事なバランスで協奏曲に仕立て上げたのが、目の不自由だったロドリーゴである。1939年、昭和14年のことであった。独奏楽器の音量の小ささは、手狭な公会堂では逆にメリットになるのではないかと考えている。

 今回はギター独奏に田口 悠太郎氏をお迎えする。本原稿執筆時点でまだ合わせ練習はしていないが、区民響創立後に生まれた、お若い方だと聞いている。どんなアランフェスになるのか、演奏する側も今から楽しみである。
事情により、益田正洋氏に変更になりました。

Web Master記

第36回定期演奏会の申込締切は5月2日(必着)です。⇒締め切りました。

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