ベートーベン第9番交響曲の楽器の聴き所(前編)
第39回定期演奏会(創立20周年記念コンサート)のメインは、ベートーベン作曲交響曲第9番「合唱付き」。港北第九合唱団やソリスト(三縄 みどりさん、安念 千恵子さん、小林 彰英さん、宮本 益光さん)の歌を楽しみにしているお客様もたくさんいらっしゃると思いますが、ここではオーケストラの立場からこの曲の聴き所を、当団ホルン奏者のちえぞうが解説します。
通常“第9”の4楽章は知っている人が多いですが、1-3楽章は長いし “知らないから早く終わってくれないかな。”“今のうちに寝ておこう。あ、合唱が出てきた、そろそろ起きよう。”と言う方も少なくないのではないかと思われます。で、今回は、少しでも楽器にも興味を注いでいただくために、“ここはこの楽器を聴け!”という視点で、第9を紹介したいと思います。(私はホルンだといっておきましょう。なので管の記載が多いです。)
【1楽章】
なんといっても、初めにポーーーっと出るホルン、及び、それに続く木管楽器のロングトーンを聴いていただきたい。“のばしてるだけでしょ?”と思うかもしれませんが、ホルンおよびオーボエはPで音を出すのが難しいのです!そして全員“音程がずれたらやばい”と冷や汗を流しながら神経をすり減らしています。その緊迫感を感じていただきたい。そこに、弦が、タラー、タラー、タラーーと順番に出てきます。ちなみに、この静かなのばしは、曲の途中でなんどかでてきます。個人的にはこの楽章のは最後、静かになってからの旋律が一番好きです。
【2楽章】
『のだめカンタービレ』という漫画をご存知ですか?その中の登場人物、ティンパニーのますみちゃんが、オーバーゼスチャーで叩いて指揮者にクビにされたのが、この楽章の冒頭の“ドンドゴン”というティンパニーです。(テレビは違っていたが。)この楽章全体にある、この“ドンドゴン”は、吹く方は結構疲れます。かなり、繰り返し行われますが、そのせいで、いったいどこまで吹いたかわからなくなることもしばしばあります。
この繰り返しがしばらく続き、途中から“ターラターララララララ”という別のメロディーが出てきます。ここで、ホルンもそのメロディーをやりますが、よく、弦の人に遅れてる、といわれることがかつてありました。ホルンのベルは後ろを向いてるため、しばしば、遅れて聞こえるのです。
さて、その後、全員でこのメロディーをやるのですが、その背景で、トロンボーンを見てください!気づかないかもしれませんが、“ウン タッタッタ タッタタタッタ”とやってるんですよ。そのために、4楽章までほとんど出番がないのに、一応寝ることなしに起きてるんですよ。トロンボーンは。
・・・続きはまた今度!
第39回定期演奏会(創立20周年記念コンサート)への応募締め切りは1月15日までです。まだの方はお早めにどうぞ!(往復はがきでの申し込みになります。ネット上では受付けておりませんので、予めご了承下さい。)
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はじめまして。
港北第九合唱団のメンバーのものです。
昨日、今年初の合唱練習を終えました。
週末のオケ合わせに向けてか~な~り~ハードな練習でした。。。
合唱の練習が始まった当初はメンバーも少なく(特に男声)どうなってしまうのか不安でしたが、先生方やスタッフの方が声を掛けて下さったらしく、男声メンバーも少し増えて、練習を重ねるごとに”聴けるようになってきたのでは…”と思っています(←ホントかな??)
私は全くの合唱初心者で練習前は不安でいっぱいでした。でも今は練習は厳しいですが毎回楽しく参加させてもらっています。
本番では気持ちよく歌えるように頑張りたいね~ってみんなで話しています。
ぜひ今回の演奏を成功させたいです!
ところでせっかくなのでこの合唱団、組織化できないでしょうか?
投稿: RRR | 2007/01/11 11:05
RRRさん、はじめまして。
私の従妹も港北第九合唱団のメンバーでして、ハードな練習の様子は聞いています。
コンサートの成功のため、お互い頑張りましょう。
投稿: 区民響WebMaster | 2007/01/12 01:06