【曲目紹介】 「ローマの謝肉祭」序曲
さて来週の日曜日(15日)は、第43回定期演奏会@横浜みなとみらいホールです。入場整理券をお持ちの方は、どうぞお忘れなく。
練習も前日のゲネプロを残すのみとなりました。指揮者の三矢先生が風邪をひいてしまったのが気になるところではありますが、団員も本番に向けて最終調整に入っております。
当日配布されるプログラムも印刷工程に入りましたが、原稿がWeb Masterの手元に届きましたので、一足先に当日演奏される曲目の紹介をしておきましょう。
先ずは幕開けに演奏されるベルリオーズの「ローマの謝肉祭」序曲から。
この曲は本来1839年に初演されたオペラ「ベンヴェヌート=チェルリーニ」(主人公はベルリオーズ好みのルネサンス期ヴェネツィアで活躍した奔放な芸術家)の中から謝肉祭の場面の音楽を中心に、1844年に演奏会用の管弦楽曲として再構成されたものです。
前半の牧歌的な部分の旋律は、いかにもそれにふさわしいイングリッシュホルン(オーボエの兄貴分)と、つづいてヴィオラによって奏でられます。イングリッシュホルンは管弦楽曲の中にしばしば独奏楽器として登場しますが、ヴィオラパートが延々16小節も主旋律を担当することは極めて珍しい。ベルリオーズはこれまた珍しいヴィオラ独奏付きの交響曲「イタリアのハロルド」を1834年に作曲しているので(パガニーニが作曲を依頼したとも言われる)、ヴィオラに対する思い入れが強かったのかもしれません。普段は目立たないヴィオラの音色をお楽しみください。後半は一転して、イタリアの舞曲サルタレルロのリズムを取り入れた、飛び跳ねるような軽快な曲調となります。謝肉祭(英語ではカーニヴァル)は、断食などの節制に努めなければならない四旬節の前に、羽目をはずしてバカ騒ぎする祝祭のことで、古ゲルマンの春の到来を祝う祭りに起源するとも言われています。イタリアでは、ヴェネツィアのカーニヴァルが有名です。
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