ラフ2とかく戦えり(最終回)
本シリーズも大晦日の今日、最終回です。今年一年、お世話になりました。2012年もよろしくお願いします。
第49回定演のメインはラフマニノフの交響曲第2番になりました。田部井先生の熱心な指導の下、この長大かつ美しい名曲に挑む団員達に意気込みなどをうかがいました。
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今回の定演プログラムは、我がVnパートにとって非常に負荷の高いプログラムで、どの曲も中途半端な練習量では弾きこなせない難曲が揃っており、ほとんど無謀とも言える組合せと思う。実はこの組合せを推進した団員の方々を少々恨んでいたりする。
しかし、メインプログラムのラフ2は、初めて知った高校生の頃から20年以上、「一度はこの曲を演奏したい!!」と思い続けていた曲の1つである。特に、3楽章のクラリネットのソロによるあまりにも美しいメロディ、4楽章の圧倒的な盛り上がりは私を魅了して止まない。
「終わりよければ全てよし」というわけではないが、「難曲揃いのプログラムであるため、全てを弾きこなすのは困難である。途中いろいろな問題があっても、最後の曲さえ、それなりに弾けて、楽しく演奏できさえすればその演奏会が終わった後の満足度はあがってくるはず・・・」と考えた。ましてやその最後の曲が自分の大好きな曲であれば尚更である。そうなると、メインのラフ2の練習に必然的に力が入ることとなる。
技術的な難易度とのバランスを考え、各楽章の練習のウェイトは、
4楽章 → 2楽章 → 1楽章 → 3楽章
の優先順位で私はさらっている。特に2楽章と4楽章は、自分がこれまで演奏した曲の中でも、ボウイング(弦楽器の弓の動かし方)の楽譜上の指示が私にとって不自然で困難な箇所が多く(他の演奏者にとってもたぶんそうだと信じている)、かつアンサンブル崩壊リスクの極めて高い楽章でもある。
お気に入り曲であるが故、演奏中自分の身体の中からアドレナリンが大量に分泌されて何ともいえない快感を味わうことができるラフ2だが、このような難所を演奏するときには、分泌されるアドレナリンの量を制御する理性を失うと、気づいたら周りとアンサンブルがずれることにつながっていることが多い。合奏練習の場では、何とか理性を保っているが、本番ではその欲望を抑えきれるかどうか、今私が感じている最大の不安である。
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こんなラフマニノフの2番が、何とあの横浜みなとみらいホールでただで聴けます!
往復ハガキの往信に公演名・住所・氏名・電話番号・申込人数(1枚のハガキで2名まで)を記入し、返信の宛先にも住所・氏名を記入して、下記までご郵送ください。
郵便番号222-0012 横浜市港北区富士塚2-5-19砂田方 港北区民交響楽団 事務局
申込〆切:2012年1月5日(金)必着
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