満員御礼
昨日行われました港北区民交響楽団第50回定期演奏会には、会場の港北公会堂が満席となる440名にもおよぶお客様いご来場いただきまして、誠にありがとうございました。団員一同、深く感謝申し上げます。
メンデルスゾーン「フィンガルの洞窟」、ファリャ「三角帽子」、ベートーベン「田園」と、全曲サブタイトルが入ったプログラムは如何でしたでしょうか?日曜の午後、多彩な音楽を楽しんでいただけたのならば幸いです。
指揮をしてくださった三原先生が、当団機関紙「Poco a Poco」第45号に、「第50回定期演奏会プログラムに一言メモ」寄稿してくださいましたので、こちらでも紹介します。
本日演奏される3曲は、それぞれに違ういろいろな情景や、物語の場面を描いた音楽を集めています。
メンデルスゾーンは大作曲家であると共に大変な画才がありました。特に風景画家としては一流の腕前であったと言われています。ワーグナーは「フィンガルの洞窟」を聴いて、「音楽における最高の風景画家」と評したように、イギリスのヘブリーデス諸島という所にあるフィンガルの洞窟をまるで実際に見ているかのような見事な情景描写と、その地にまつわる歴史的事件の追想などが盛り込まれています。皆さんも音楽から情景を想像してみてください。
ファリャはスペインを代表する作曲家で、ファンダンゴなどスペインの民族舞曲のリズムをふんだんに取り入れた色彩豊かな音楽をたくさん作曲しました。
「三角帽子」とは威張り屋の代官がかぶっている帽子のことで、権力の象徴です。その代官に横恋慕された粉家の女房が、夫(粉屋)と共に夫婦で代官をやり込める痛快な物語をコミカルな音楽で描きます。カカア天下、という言葉がありますが、いつの世でも、洋の東西を問わず、女性には男性は頭が上がらないようです。こちらも場面を想像しながらお楽しみください。
本日のメインは、ベートーヴェンの田園交響曲です。
あまりにも有名なので演奏する方は萎縮してしまいがちですが、田舎にやって来た主人公が、そこで過ごした朝(1楽章)から日没(5楽章)までの一日の心の変化を、のびのびと平和な感情で描いています。
この曲を作曲していた頃、ベートーヴェンはほとんど耳が聞こえなかったわけですが、よく耳の不自由な人は、言葉を語らない木や花や水の流れ、あるいは鳥などといった、自然と対話し、その感情が理解ができると言われています。
皆さんもしばし日常を忘れ、日頃語り合うことのないものと対話してみてはいかがですか?
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