第55回定演、曲目紹介「スラブ行進曲」
1月31日の定演で演奏する曲目の紹介を、当日配布予定のプログラムより先行掲載します。
こんな曲を生で聴きたい方は、こちらからチラシを印刷し、2ページ目の「入場整理券」の欄に必要事項を記入した上で、当日ご持参ください。
入場無料ですので、お気軽にご来場ください。
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チャイコフスキー:「スラブ行進曲」
1876年に勃発したセルビアとトルコの戦争は、同じスラブ民族であるセルビアを支援するロシアとトルコとの戦争に発展しました。セルビア独立戦争における負傷者救援基金募集のチャリティイベントのために、チャイコフスキーはわずか5日間で『セルビア=ロシア行進曲』と題された作品を書き上げました。これがスラブ行進曲の原型です。
因みに現在問題となっているロシアと、EUに近付きたいウクライナとの争いは、共にスラブ人であるところが、この当時の時代背景とは異なると言えるでしょう。
曲はティンパニとコントラバスの冒頭4小節の序奏から始まり、次にファゴットとヴィオラが葬送行進曲風の重々しい主題を奏でます。これはセルビアの民謡で「輝かしい太陽よ、何故姿を変えるのだ」です。
中ほどでは弦楽器とトロンボーン、チューバにより力強くロシア国歌も歌われます。
コーダはアレグロとなり、クラリネットが明るい軽妙な旋律を奏した後、曲は次第に高潮してゆき、突然アンダンテになってコルネットとトランペットが勝利を告げるファンファーレを高らかに鳴らします。その後 再びアレグロとなり、トルコとの戦争に対するセルビア、ロシアひいては「スラブ民族」の勝利を高らかに謳いあげ、余韻など残さずに曲はきっぱりと終わります。
区民響ではこの曲を第24回定期演奏会(1999年6月)で取り上げましたが、この時はプログラムの最後を飾るメイン曲の位置付けでした。今回は2015年の好景気を祈願(?)して最初に演奏します。
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