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2015/05/16

第56回定演曲目紹介

5月31日に行われる第56回定期演奏会の演奏曲目をご紹介します。
なお、申込締切は18日(月)必着です。お急ぎ下さい!

ヴェルディ/オペラ「ナブッコ」より序曲

「ナブッコ」は、イタリア・ロマン派の歌劇王、ジュゼッペ・ヴェルディのオペラで、第3作目にして初めての大成功を得た出世作です。

舞台は紀元前587年のバビロンとエルサレム。ユダヤ侵略を巡り、ナブッコの二人の娘の間に戦わされた愛憎の物語で、4幕7場から成ります。その中で最も有名なのが、第3幕第2場での合唱「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」です。

バビロニア軍によって攻撃を受け、エルサレムが壊滅的となった時、ヘブライ人たちが故郷を想って歌うもので、今日のイタリアでは「第二の国歌」と言ってよい位置付けにあります。ヴェルディの葬儀では、この曲がトスカニーニの指揮により数千人で合唱されたそうです。

序曲は、オペラ曲中で用いられるテーマを要約したもので、トロンボーンの美しいコラールで始まり、アレグロを挟んで、この「黄金の翼に乗って」のメロディをオーボエとクラリネット、続いてトランペットとオーボエが奏でます。

ちなみに「ナブッコ」は、旧約聖書に出てくるバビロンの王ネブカドネザル(Nabucodonosor)をイタリア風に短く綴った名前です。

ブラームス/ハイドンの主題による変奏曲 作品56a

変奏曲は、一つの旋律(主題)のリズム、拍子、調子を変えたり、様々な装飾を追加して変化を付けながら、全体が一つのまとまった楽曲となるように構成された曲です。

一つの食材、例えばお豆腐を、最初はそのまま、続いて様々な調理法で色々な美味しさを表現し、最後に豊かなメインコースに仕立てて楽しむ、と言ったらお分かり頂けますでしょうか。

ただいずれのレシピも天才が捻りに捻って創作している為、食材(主題)が素直に判りやすい料理もあれば、どこに基の食材を使っているのかよく判らない料理もあります。調理法も凝ったものが多く、再現する料理人(オーケストラ)の腕が試されるといえましょう。

この「ハイドンの主題による変奏曲」は、古い賛美歌である”聖アントーニ”を使ったハイドンの木管五重奏のメロディを基に、ブラームスが、主題、8つの変奏曲、フィナーレの計10曲の管弦楽曲に仕立てた変奏曲です。

木管の合奏で始まる4分の2拍子の主題は、一般的な4小節区切りではなく、5小節+5小節=10小節を一区切りとしたメロディになっています。

続いて、6拍子の要素で動きを出した第1変奏、緊迫感のある短調の第2変奏、優雅な第3変奏、哀愁を帯びた第4変奏、賑やかで軽快ですが難しい第5変奏、情熱的な第6変奏、牧歌的で美しい第7変奏、神秘的ですがとても難しい第8変奏と続いてメインコース、終曲へと続きます。

静かな低弦の導入で始まるこの終曲はそれ自体が更に変奏曲になっていて、徐々に楽器が増え、最後は壮大な盛り上がりを見せて曲を締めくくります。(約17分)

それでは、聴衆の皆様に、今の料理、ナンだったの?と言われません事を切に祈念して。Bon Appetite!

 
ベートーヴェン/交響曲第7番

1812年に作曲され、翌1813年に初演された交響曲第7番は、「運命」「田園」などのように副題はついておらず、クラシック音楽になじみが薄い方には知名度が低かったのですが、2006年に放送されたテレビドラマ「のだめカンタービレ」の主題曲としてその一部が使われたことから、よく知られるようになりました。

前作の第5番「運命」、第6番「田園」は極めて斬新な試みにより作られているのに対し、この曲は古典的構成に回帰していると言えます。

初演はウィーンにてベートーベン自身の指揮で行われました。同時に初演された「ウエリントンの勝利」(別名「戦争交響曲」)のほうが喝采を浴びたそうですが、7番も第2楽章がアンコールされたという記録があり、当初から聴衆に受け入れられたことを物語っています。

後に、ベートーベンを尊敬していたワーグナーは「舞踏の聖化」と、リストは「リズムの神化」と絶賛しましたが、一方、ウエーバーは「ベートーベンはもはや精神病院行きだ」と、指揮者のワインガルトナーは「他のいかなる曲よりも精神的疲労を生じさせる」と言って貶しました。

昔は評価が分かれたものの、現代では演奏される機会も多く、多くの音楽家、評論家や愛好家が認めるベートーベンの代表作、「名曲中の名曲」と言っても過言ではありません。

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