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2015/05/24

富平先生にお尋ねします

今期(56,57回定期)は冨平恭平先生にご指導いただくことになりました。

新国立劇場のスタッフ、ピアニスト、そして数多くのアマオケの指揮者として超多忙な先生。 その練習をテンポよく効率よく進めていく様子は区民響に新たな刺激を与えて下さいます。

1.指揮者になろうと思われたきっかけは何でしょう?

中学校3年生まではピアニストになりたかったのですが、芸大附属高校の課題曲を練習するうちに「これは無理だな」と思い普通高校に進学しました。

その頃ピアノでいくつかの協奏曲を練習するようになり、そうすると協奏曲の楽譜のソロの下の段にはオーケストラのパートが書いてあるのですが、そちらの方に興味を持ち始め、数々のオーケストラのCDを聞くようになりました。

高校に入学するとすぐに、なんとか音楽にまつわる仕事に就きたいと思い、芸大の楽理科を目指そうと、先生について論文を書いたりして、音楽学の勉強をしていました。しかし半年ぐらいで「やっぱり演奏する方が楽しいなぁ」と思いやめてしましました。

その頃にはすっかりオーケストラの虜になっていて、「将来オーケストラに入りたいなぁ」と思っていたのですが、今更できる楽器もなく、今から出来るのは指揮者しかないなと思い、高1の冬から先生について指揮の勉強を始めました。

消去法という大変残念なきっかけで申し訳ありません。

2.お好きな指揮者・作曲家・音楽家は?

作曲家ではショパン、ブルックナー、マーラー、Rシュトラウス、プーランク、ベルク
指揮者ではCクライバー、カラヤン、セル、ハイティンク、アッバード
ピアニストではホロヴィッツ、カーゾン、ボレット

3.印象に残る演奏会を教えてください。

高3の時に学校帰りに聞きに行った、ハイティンク指揮ウィーンフィルのブルックナーの7番。

初めて生で聞いたウィーンフィルと大好きな指揮者の作り出すブルックナーの響きに、これは人間が作り出しているものなのかと衝撃を受けました。


4.クラシック以外でお好きな音楽は?

クラシックでもまだ演奏していない曲が沢山あるので、他のジャンルを聞けていません。ほぼ100%クラシックしか聞かないです。


5.ご自身を動物に例えると?

なんでしょうか?羊?

6.休日はどのようにお過ごしですか?

ここ数年1日休みというものを月に1,2回しかとれていないのですが、そんな時は子供と遊びます。仕事より疲れますが。

7.最近感動したことは何でしょう?

4才と2才の娘が仲良く遊んでいる様子を見ると感動します。凄くうるさい時もありますが。

8.区民響に対する印象は?

まだ親子コンサートでご一緒させて頂いたことしかありませんが、練習の出席率も良く、出ている音にも熱さを感じます。ただその熱さが様々な方向に散らかってしまうことがあるので、そこら辺がまっすぐ同じ方向を向くと凄いものになる気がします。

9.練習中に気をつけていること(心掛けていること)は?

自分がしゃべるよりも、弾いてもらう時間が長くなるようにすること。オーケストラは楽器が弾きたくて集まっている集団だと思うので。

10.今回、区民響にとって初めてのオーケストラの配置となっていますが、これはどのような意図があるのか教えてください。

私自身は自分でやらせて頂く時には、全てのオーケストラでこの配置でやっています。

弦楽器に関してはヴァイオリンを片方にまとめることは1940年代のアメリカで始まった、歴史も浅く、また伝統とはかけ離れているものでしかないので、本来行われていた、そして多くの作曲家が想定していた対向配置でやられるべきだと思います。

2ndヴァイオリンは決して2番目のヴァイオリンではなく独自性を持つべきだと思います。ヴァイオリン同士の掛け合いもハッキリしますし、ヴァイオリンのユニゾンの時には舞台一面に音が広がります。そして2ndとVaの内声の連携も密になると思います。1stがVcCbと近いことで、VcCbにとってはどのような基礎を築けばいいか、1stにとってはベースラインを意識しながらメロディーを弾くことによって弦セクションとしての一体感が明確になると思います。

管楽器についてはコンサートホールのような場所は昔はなかったので、確固とした配置というものが歴史的にないようです。

弦楽器を並べて、余ったスペースに管楽器を配置するという形が主なようです。なので私は木管後列、そして金管楽器の低音楽器が、同じ事をやることが多いVcCbに近い方にきて頂いています。

11.最後に56回定演に向けてひとことお願い致します。(聴き所など)

「ナブッコ」普段私は新国立劇場で働いており、ほぼ毎日オペラに触れておりますので、その経験が活かせるように、この序曲を聞いて頂いたお客様がオペラ本編を見たくなるような演奏にしたいと思います。

「ハイドンヴァリエーション」この曲にはブラームス自身の2台ピアノ版があり、私自身も2011年の2台ピアノでリサイタルで取り上げたので、難しい事はよく知っています(笑)。穏やかに始まるテーマに続き、数々の難しい変奏が施され苦労した後にやってくる感動的なフィナーレはいつ演奏しても心が震えます。少ない素朴な素材から、多様な姿に変え、大きな結末を作り出すブラームスの素晴らしさを味わえるような演奏にしたいと思います。

「LvB7」様々な演奏がなされてきたこの曲ですが、楽譜に書いてあることを全て実現させる演奏にしたいです。リズム、テンポ、強弱、音の長さ、音色など。Beethovenは気合いや情熱で弾けば、演奏がそうなるものではないと思います。目指すのは「熱狂的な演奏」を生む、「冷静な演奏」です。

富平先生に鍛え上げられた区民響に斯うご期待!

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