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2017/02/01

30周年記念コンサート/曲目ご紹介:G.マーラー 交響曲 第1番 ニ長調 「巨人」

グスタフ・マーラー(Gustav Mahler)  は1860年にオーストリア領ボヘミア(現在のチェコ共和国)で生まれました。歌曲や交響曲を残した作曲家でもあり、また20代の頃から歌劇場の音楽監督を務め、指揮者としても名を馳せていました。
 
交響曲第1番は1884年から1888年にかけて作曲、翌年1889年にブダペストで自らの指揮で初演。ただしこの時は交響曲でなく「2部からなる交響詩」として5楽章形式で発表されました。結果は聴衆からは受け入れられず、1893年に改訂を実施します。曲題は「交響曲様式の音詩《巨人》」とされました。《巨人》は当時、マーラーが愛読していたドイツの小説家ジャン・パウルの小説から名付けたとされています。その後も改訂は続き、1896年に第2楽章「花の章」を削除し、現在の形となる4楽章形式の交響曲としてベルリンにて、これも自身の指揮で初演されます。構想から12年もかかって完成されたわけです。
 
第1楽章 ゆっくりと、重々しく、自然の音のように
曲は夜明けの霧の森の中のように始まります。弦楽器のppp(ピアニッシモ)でフラジオレットという倍音を響かせた透明な音を出るように弾きます。音は「ラ(A)」だけで、指揮が始まっているのにチューニングが続いているわけではありません。そして静かな森の中で、カッコウの鳴き声、遠くからトランペットのファンファーレ、ホルンの牧歌的な旋律からチェロへとつながります。
 
第2楽章 力強く動きをもって、しかし速すぎず
低音弦による力強いリズムの反復から始まり、とても躍動感がある舞曲風の旋律です。中間部はゆったりとしたテンポに変わり、弦と木管で柔らかい旋律になります。そして冒頭の舞曲が再現され力強い演奏で終わります。
 
第3楽章 厳粛かつ荘重に、ひきずることなく
ティンパニのゆっくりとした刻みに、コントラバスがボヘミア民謡の旋律を暗い短調で奏でます。この旋律、明るい長調+アップテンポにしますと「グーチョキパーでなにつくろう」で有名な曲になります。途中、木管楽器でユダヤ音楽的な舞踏音楽の旋律になり、冒頭の葬送行進曲に戻って静かに終わり、休みを入れず4楽章へ続きます。
 
第4楽章 嵐のように動的に
シンバルの強烈なfff(フォルテッシモ)で開始され、管楽器のエネルギッシュな旋律が続きます。嵐が静まり曲は明るい長調になり、ヴァイオリンによる美しい旋律、そして第1楽章の回想、金管のファンファーレがあり、曲は終わりに向かって盛り上がっていき、管楽器に吹奏姿勢まで要求する作曲者の勢いに、大音響で全曲は終わります。
 
さて、港北区民交響楽団では、創立8年目の1994年に第15回定期演奏会で《巨人》を演奏しています。未熟な (今もですが!) オーケストラが挑戦するには難しすぎて第1楽章は崩壊しながら終わるという事件も起きました。今回の演奏は果てしてどうなるか・・・とにかく頑張ります。
 
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港北区民交響楽団創立30周年記念コンサートは2月4日(土)
チラシを印刷して、横浜みなとみらいホールへGo!
入場無料です。

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